https://t.co/QKiEc3yy8z 【TSMC】アリゾナの工場拡大は吉か凶か!? 2Qで最高益更新後の加速エンジン 中村 仁の投資アカデミー / ブルーモ証券 #AI要約 TSMC決算が示すAI半導体需要の強さと投資リスク 🔳半導体株の急落 今週はSOX指数が8%以上下落し、マイクロン、Arm、クアルコム、マーベルなど主要半導体株が2桁下落となった。 🔳利益確定売りの拡大 大きな悪材料が出たわけではなく、期待先行で上昇していた半導体株に利益確定売りが集中したとの見方が示された。 🔳他セクターへの資金移動 金融、生活必需品、不動産などは上昇しており、テクノロジーや半導体から他セクターへ資金が移動したと分析した。 🔳日本と韓国への影響 世界の半導体株は連動性が高く、米国株の下落が日本、台湾、韓国にも波及し、半導体依存度の高い市場ほど影響が大きくなった。 🔳韓国市場のレバレッジ問題 韓国では個人投資家が信用取引を積極的に利用しており、株価下落による追証や強制決済が相場悪化を強めたと説明した。 🔳TSMCが注目される理由 TSMCはNVIDIAのGPU、Appleのスマートフォン向けチップ、AMDのCPUなどを製造しており、AI半導体需要を確認する重要な企業とされた。 🔳圧倒的な企業規模 TSMCの時価総額は約2.25兆ドル、日本円で約340兆円となり、世界第6位の巨大企業と紹介された。 🔳第2四半期の売上高 2026年第2四半期の売上高は402億ドルとなり、前年同期比で約33%から36%増、前四半期比で約12%増加した。 🔳過去最高売上の更新 会社予想の390億ドルから402億ドルの上限に到達し、四半期売上高として過去最高を更新した。 🔳6月の売上急増 6月単月の売上高は4427億台湾ドルとなり、前年同月比で67%増加したと紹介された。 🔳純利益の大幅増加 純利益は前年同期比77%増となり、市場予想を約12%上回る非常に強い結果となった。 🔳営業利益の実力値 一時的な株式売却益も含まれているが、本業の営業利益も前年同期比65.4%増となり、高い収益力を示した。 🔳粗利益率の高さ 粗利益率は67.7%となり、会社予想上限の67.5%を上回り、製造業として異例の水準を記録した。 🔳営業利益率の高さ 営業利益率は60%となり、会社予想を上回るとともに、TSMCの圧倒的な競争優位性を示した。 🔳高収益を支える独占力 最先端半導体を大量かつ安定的に製造できる競合が少なく、価格を引き上げても受注が減らない強い価格決定力を持つと説明した。 🔳顧客との強い結び付き AppleやNVIDIAと長期間にわたり製造工程を共同開発しており、顧客が他社へ簡単に切り替えられない構造が形成されている。 🔳利益率改善の3要因 製造歩留まりと業務効率の改善、先端ラインの高稼働率、AI向けチップの需要超過による価格決定力が利益率を押し上げた。 🔳海外工場のコスト負担 米国アリゾナ工場など台湾国外での生産は、人件費や運営費が高く、今後の利益率を押し下げる可能性がある。 🔳AI関連売上の中心 高性能コンピューティング部門が売上全体の66%を占め、AI向けGPU、サーバー用プロセッサー、カスタムAI半導体が成長を支えた。 🔳スマートフォン比率の低下 スマートフォン向け売上は22%となり、以前の主力だったスマートフォン用半導体からAIインフラへ事業の中心が移っている。 🔳先端プロセスの比率 7nm以下の先端プロセスが売上全体の77%を占め、5nmが33%、3nmが30%、2nmが3%となった。 🔳2nm量産の立ち上がり 量産開始直後の2nmがすでに売上の3%を占めており、AppleやAMDを顧客として順調に立ち上がっていると評価した。 🔳2nmの高単価 2nmウエハーの価格は1枚3万ドル以上、日本円で約450万円とされ、量産拡大により売上と利益率の改善が期待される。 🔳先端パッケージ需要 GPUとHBMを高密度に接続するCoWoSはAI半導体に不可欠で、2026年分の生産能力がほぼ完売状態とされた。 🔳長期化する納期 CoWoSのリードタイムは52週から78週となり、約1年から1年半先まで生産枠が埋まっていると説明した。 🔳NVIDIAの生産枠確保 NVIDIAは2026年のCoWoS生産能力の約60%を確保しているとされ、他社がAI半導体を増産する際の制約になっている。 🔳クラウド大手の設備投資 Amazon、Google、Meta、Microsoftの2026年設備投資は合計約7000億ドル、日本円で100兆円を超える規模と紹介された。 🔳設備投資とTSMCの関係 クラウド大手の資金はGPU、カスタムAIチップ、データセンターへ投入され、その半導体の多くをTSMCが製造している。 🔳第3四半期の売上予想 第3四半期の売上高予想は446億ドルから458億ドルで、第2四半期から約10%から14%の増収を見込んでいる。 🔳成長加速の背景 AI半導体の需要超過に加え、新型iPhone向けの生産開始や、3nmと2nmの高単価製品が売上を押し上げると説明した。 🔳通期予想の上振れ余地 会社は2026年通期で30%以上の増収を見込むが、上半期実績と第3四半期予想を考えると、予想は保守的で上方修正の可能性があるとした。 🔳次期利益率の低下予想 次の四半期は粗利益率60%から67%、営業利益率56%から58%を見込み、今回より低下する可能性が示された。 🔳利益率低下の要因 2nm量産初期の歩留まり改善費用、アリゾナ工場の高コスト、台湾ドルの為替変動が利益率を圧迫すると説明した。 🔳2026年の設備投資 TSMCの2026年設備投資額は520億ドルから560億ドルで、最大580億ドルに達する可能性もあるとされた。 🔳設備投資の用途 2nmと3nmの生産能力拡大、CoWoS増産、アリゾナ第2工場の整備などに資金が投入される。 🔳将来の設備投資拡大 2027年から2028年にかけて設備投資が750億ドルから800億ドル規模まで拡大する可能性があるとの予測も紹介された。 🔳日本企業への追い風 東京エレクトロン、ディスコ、アドバンテスト、SCREENホールディングスなどの半導体製造装置企業には、TSMCの投資拡大が追い風になるとした。 🔳株価の割高リスク TSMCの米国預託証券は過去1年で約88%上昇しており、好業績がすでに株価へ織り込まれている可能性がある。 🔳好決算でも下落する理由 事業実態が良好でも、市場期待を大幅に超えられなければ、半導体株全体の調整に巻き込まれて下落することがある。 🔳顧客集中リスク NVIDIAやAppleへの依存度が高く、主要顧客の需要減速がTSMCの業績へ影響する可能性がある。 🔳顧客分散の進展 Google、Amazon、Microsoftなどが独自のAIチップを発注する動きが拡大しており、NVIDIAへの依存は徐々に分散される可能性がある。 🔳台湾有事のリスク 最先端半導体の生産が台湾へ集中しているため、台湾海峡で問題が起きれば、AI投資や世界経済全体が大きな影響を受ける。 🔳米中対立の影響 米国の対中半導体規制や関税政策により海外生産が増える可能性があり、地政学リスクの低下と引き換えに利益率が悪化する懸念がある。 🔳AI需要の確認 TSMCの売上、利益、受注、設備投資計画を見る限り、AI半導体需要は依然として非常に強く、供給能力を上回っていると結論付けた。 🔳世界経済の先行指標 TSMCの業績は個別株投資だけでなく、AI投資の健全性、株式市場全体、世界経済の成長を確認する指標として重要とまとめた。
