Anthropicが再び350億ドルの計算リソース契約を締結。 今回はLambdaが対象。WSJが明らかにした取引の構造は興味深い。 最下層のテキサス州Beacon PointデータセンターはHut 8が建設。Hut 8はこれまで、「高投資格付顧客」が15年間の賃貸契約を2件連続で締結し、合計704MWを確保、基本賃料は196億ドルであると発表していたのみだった。 今、この顧客がNvidiaであることが明らかになった。 Nvidiaはまずデータセンターを賃貸。Lambdaはその容量を利用して、Nvidiaから購入したGPUを設置し、Anthropicにクラウド計算リソースを提供する。Lambda自体もNvidiaが投資する企業である。 最終的に以下のような連鎖が形成される: Hut 8がデータセンターを建設 → Nvidiaが長期賃貸契約を締結 → LambdaがNvidia製GPUを設置 → Anthropicが350億ドルを支払って計算リソースを購入。 数日前、Anthropicは別の450億ドル契約も締結した。対象は英国のNeocloud Nscaleで、6年間で西バージニア州の460MWの計算リソースを賃貸。そこに搭載されるのもまたNvidiaのVera Rubinである。 NscaleもNvidiaから資金を受けており、2025年のSeries BおよびPre-Series C、2026年のSeries Cにおいて、Nvidiaはいずれも投資家リストに名を連ねている。 したがって、1か月以内にAnthropicが新たに締結した2件の大口契約の合計額はすでに800億ドルに達し、両サプライヤーともNvidiaが投資しており、どちらも最終的にAnthropicに提供するのはNvidiaの計算リソースである。 テキサスのこの取引はさらに一歩進んでいる。 Nvidiaは、クラウド企業が資金を確保してからGPUを購入するのを待つ立場から脱却。まずクラウド企業に投資し、自社の信用力でデータセンターの長期賃貸契約を結び、プロジェクト全体の資金調達を支援。その後、これらのクラウド企業がNvidia製GPUを設置し、Anthropicのようなエンドユーザーを探し出すという構造を築いている。 Hut 8のBeacon Pointはその明確な例だ。この投資格付長期賃貸契約のおかげで、Hut 8は今年6月に42.5億ドルの投資格付担保債を調達した。 本来、顧客・資金調達・チップの段階的な整備を待たなければならない1GW規模のデータセンターが、Nvidiaの貸借対照表によって事前に確保されたのである。 これが現在、Nvidiaの財務諸表を理解するのがますます難しくなっている理由でもある。 Nvidiaが今日販売する1つのGPUの背後には、Nvidiaによるクラウド企業への株式投資、データセンターへの長期賃貸契約、さらには最低収益保証や信用サポートが同時に存在している可能性がある。チップ需要・資本投資・インフラ資金調達が、一つのネットワークとして縫い合わされているのだ。 Anthropicの800億ドル契約は確かに現実の契約である。 しかし、AI計算リソース需要がどれほど「市場化」されているかを判断するには、もはや最終的な調達契約だけを見れば十分ではない。その下層を見つめ、誰がサプライヤーに投資し、誰がデータセンターを賃貸し、誰がプロジェクトの資金調達を担い、誰が最初のリスクを自らの貸借対照表に取り込んだかを追跡しなければならない。
