彼は友人の弁護士に、Cursorというコーディングツールを紹介した。 その会話が、Y Combinatorが「弁護士のためのCursor」と呼ぶ企業のきっかけとなった。 この企業はVesenceで、2024年にストックホルムでヘンリック・ハンソンとルドヴィグ・スワンストロムによって設立された。二人は8年間知り合いで、以前は別のYCombinator支援スタートアップであるDepictで一緒に働いていた。 二人とも弁護士ではない。彼らはスウェーデンのトップ法律事務所の一つに数か月間身を置き、チームが契約書の些細で高価なミスを手動でチェックするために何千時間も費やしている様子を観察した。 彼らの洞察:弁護士はMicrosoft Wordの中で生活しているが、Wordには現代のプログラマーが当たり前のように使っているツールが一切備わっていない。「Apple Notesでプログラミングしているようなものだ」とハンソンは語った。「多くの弁護士にとって、それが現実だ。」 そこで彼らは、Word、Outlook、Excel、PowerPointの内部にAIエージェントを数百個配置し、ドキュメントの詳細、フォーマット、事務所固有のスタイルルールをクライアントに送る前にチェックするシステムを構築した。 同社によると、マイクロソフトの従業員たちは「VesenceがMicrosoft Office環境内で構築されたとは信じられなかった」という。 彼らは2026年2月にローンチし、最初のエンタープライズクライアントであるフルサービス法律事務所Cederquistが全社導入した。週間利用率は、ジュニアアソシエートから経営パートナーまで90%に達した。 2025年10月、Emergence Capitalが主導し、Creandum、Y Combinator、20VCが参加する900万ドルのシードラウンドを調達した。エンジェル投資家には、Y Combinatorのポール・グラハムとLovableの創設者であるアントン・オシカも含まれている。 彼らはすでに圧倒的なリーダーが存在する市場に参入している。Legoraは、もう一つのストックホルム発祥でYCombinator支援の法律AIスタートアップで、Vesenceがシードラウンドを完了した同じ週に18億ドルの評価額で1億5千万ドルを調達した。



