トランプは再び、FRBの金利引き下げを圧力する姿勢を強め、FRBが金利を下げなければ、米国と貿易赤字のある国々との貿易を断絶すると発言した。 実際、トランプとウォルシュが今求めているものはまったく異なる。トランプは成長と低コストの資金を望んでおり、金利が下がれば政府の借入コストが下がり、企業の資金調達も容易になり、米国株式市場と経済がより上昇しやすくなる。一方、ウォルシュはドルの購買力とFRBの信頼性を守ることを重視している。トランプが声を荒げるほど、ウォルシュは簡単に屈することができなくなる。もし屈すれば、市場はFRBの独立性を疑い始めるだろう。 最も尴尬なのは、トランプが金利引き下げを促しながら、貿易戦争を仕掛け、イランに対して軍事行動を取っていることだ。関税は商品価格を押し上げ、戦争は原油価格を90ドル以上に押し上げている。つまり、口ではウォルシュに金利引き下げを促しながら、自らの行動がウォルシュの金利引き下げをより困難にしている。 そのため、9月11日のCPIデータの重要性は極めて高まっている。ブルームバーグの予測では、全体CPIは前年比3.4%、コアCPIは前年比2.4%と見込まれている。もしコアインフレが引き続き明確に減速すれば、FRBは高騰する原油価格を供給ショックと見なし、9月は様子見する根拠となる。しかし、CPIが予想を上回り、強力な雇用統計と高原油価格が重なれば、9月の利上げはますます自然な流れとなり、市場はその後すぐに12月の2回目の利上げを織り込み始める可能性がある。


