連載:仮想通貨の正体 第23話 連載「仮想通貨の正体」第23話は、「壊れる時 アルゴリズム型はなぜゼロになるか」を主題とする。アルゴリズム型ステーブルコインは、法定通貨などの実在資産を一切裏付けとせず、数式と市場インセンティブの組み合わせのみで1ドル水準の価格維持を狙う仕組みだが、その構造自体に決定的な脆弱性が内在している。2026年7月20日、ビットコインおよびイーサリアムの急落と、それに連動したDeFiプラットフォームのTVL(預かり資産総額)15%減少、さらにはBalance Coinの99%崩壊が象徴したのは、アルゴリズム型が一度信認を失うと「死のスパイラル」に陥り、理論上ゼロまで止まらないという現実だ。伝統的な準備実在型(USDCやUSDT等)は、少なくとも現金や国債など実体資産の裏付けがあるため、償還請求が殺到しても一定範囲で支えが効くが、アルゴリズム型は「売られるほど発行体の価値が減り、価値が減るほどさらに売られる」という負の自己増幅ループに無限に晒される。この違いは、UST崩壊や今回のBalance Coin事件が改めて示した。現在、規制当局の目線もアルゴリズム型により厳しく向けられているため、構造的な存続可能性そのものが問われている。今後も規制強化や市場ボラティリティの高まりが続けば、アルゴリズム型の新規参入や既存プロジェクトの資本流出リスクはより顕在化する。準備実在型との決定的な違いを踏まえ、なぜゼロになるのか、その構造的宿命にこそ投資家は目を向ける必要がある。 #markets #投資 ※投資にはリスクが伴います。最終的な判断は自己責任でお願いします。



