H&Mは2026年までに約160店舗(世界全店舗中)を閉鎖する方針を発表した。背景には、ファストファッション市場の構造変化と業績悪化があり、特に第1四半期の売上が前年同期比で約10%減少したことが影響している。 同社は従来型の店舗網を縮小し、収益性の低い店舗を整理する一方で、オンライン販売(EC)への投資を強化する戦略へ大きく転換する。今後は立地条件の良い大型店舗のみを残し、デジタル中心の販売体制に移行する方針である。 この動きの背景には、Sheinなどの低価格・高速供給型のEC専業ブランドの台頭や、ZARAなど競争力の高いライバルの存在がある。また、消費者の購買行動が店舗からオンラインへ移行していることも要因となっている。 さらに、コスト削減と事業再編の一環として、各国で人員や店舗の見直しも進められており、イタリアを含む複数市場に影響が出ている。 結果としてH&Mは「店舗中心モデル」から「デジタル中心モデル」へと事業構造そのものを転換する局面に入っている。


