前々日にも友人が「バフェットの現金保有額が過去最高に達したが、彼は何を見たのか?」と尋ねてきた。実は2年前にも、同様の見解を語ったことがある。 1. まず、バークシャー・ハサウェイのこの2年間の現金増加の主な要因は、アップルの保有株式を減らしたことに起因している。23年から24年末までに、彼は累計で6億株のアップル株を売却し、25年分の売却分を加えると、合計で約7億株のアップル株を売却した。なぜ売却したのか? 彼の立場からすれば、アップルの株価が高すぎると判断したからだろう。2016年にアップルの保有を開始して以来、価格は5〜6倍に上昇した。売るタイミングとしては十分だ。 2. 短期的には、良い投資機会を見いだせなかった。昨年の関税戦争は良い機会だったはずだが、彼は動かなかった。160ドルのグーグルを購入せず、25年第3四半期に230ドルでグーグルを新規に保有し始めた。しかし、数十億ドル規模のポジションは彼にとってはごく小さな額であり、蟻ほどのポジションに過ぎない。 3. 過去20年を振り返ると、バフェットの現金保有比率は常に過去最高を更新し続けてきた。だからといって、「彼が何かを見抜いた」と断定するのは早計だ。単に慎重なだけかもしれない。投資業務以外にも、バークシャー・ハサウェイの6つの主要事業部門は毎年数百億ドルのキャッシュフローを生み出している。 彼の規模の大きさゆえ、ポジション構築も減らすのもゆっくりと行う。一方、私たち一般投資家の場合、米国株市場で大手テクノロジー企業だけでなく、セカンダリーテクノロジー銘柄であっても、流動性の深さは限られており、大量に売却してもわずかな波紋しか起きない。逃げ遅れる心配はない。重要なのは、もし本当にリスクが発生した場合、逃げる決断ができるかどうかだ。 彼の性格と行動スタイルは、常人を超える慎重さを特徴としている。アップル株を売却する前からも、彼は常に3割以上の現金保有率を維持していた。 したがって、もし今後何かが起こったとしても、それは彼が「何かを見抜いた」からではなく、彼の慎重さと忍耐力が「タイミングを待った」結果にすぎないのだ。




