米国証券取引委員会(SEC)は、FTXの役員であるカロライン・エリソン氏、ガリー・ワン氏、ニシャド・シン氏を、8年から10年間、役職から排除する措置をとりました。エリソン氏は、かつてアラメダ・リサーチのCEOを務めた人物で、10年間の禁止措置が科せられ、ワン氏とシン氏にはそれぞれ8年間の制限が課せられました。SECは、彼らが2019年から2022年にかけて顧客資金を不正に使用し、取引所の崩壊に貢献したと主張しています。この禁止措置には、証券法の遵守を確保するための5年間の行動に基づく差し止め命令が含まれます。この動きは、FTXスキャンダル後の広範な執行措置の一環として、流動性と暗号通貨市場への規制の注目が高まっていることを反映しています。また、テロ資金供与対策(Countering the Financing of Terrorism)の下での取り組みの一環でもあります。