ローマの中学校で13歳の男子生徒が女性教師に催涙性スプレーを吹きかけ、ナイフで襲撃した。教師は負傷したが命に別状はなく、攻撃を止めたのはコンゴ出身の生徒だった。 報道によると、少年は学校での成績や評価をめぐる不満を抱えていたとされ、それが襲撃の動機の一つとして捜査されている。ヘルメットにカメラを取り付け、襲撃の様子を撮影・共有しようとしていた可能性もあり、計画性の有無も調べられている。 教師を生徒から守るのも、学校の役割になっている。教室に立つ教師が、腹を刺されるかもしれない、恨まれて命を狙われるかもしれないという恐怖を抱えて働く社会を、イタリアの教育現場はどう考えるのか。 コンゴ出身の生徒が教師を救った事実と、移民統合の問題は切り分ける必要がある。それでも、多様な背景を持つ生徒が増えたイタリアの学校で、統合と教師・生徒双方の安全をどう両立させるのかは避けられない。 イタリアの学校は、以前とは明らかに違う場所になっていると思う。


