EYとマイクロソフトは、大多数の企業がまだAIを実際にどう活用すべきかを理解していないという見立てに、10億ドル以上を投じています。5月21日にロンドンで発表されたこの5年間の共同投資は、企業クライアントがAIプロジェクトを「クールなデモ」段階から本格的な本番システムへ移行するのを支援することを目的としています。
このパートナーシップでは、マイクロソフトのフロントデプロイエンジニアとEYの業界専門家が連携し、セクター特化型の安全なAIソリューションを構築します。対象業界には、金融、医療、エネルギー、消費者・小売、政府、工業が含まれます。
EYは自らの料理を最初に味わっている
EYは、クライアントにAI変革を提供する前に、自らを変革する計画です。同社は「クライアントゼロ」として位置づけ、Microsoft 365 E7とエージェント型AI機能を、40万人以上のグローバル従業員全体に導入しています。
EYグローバル会長兼CEOのジェネット・トランクルは、この課題を技術的な問題ではなく、人間の問題であると位置づけた。彼女は、ほとんどのビジネスリーダーがAIが仕事のあり方を変えることをすでに予想していると指摘した。より難しいのは、人々が実際にAIを使用できるように準備することである。
トゥルンカールは、この分野を注視する労働者にとって重要な点も指摘した:AIは職務を変革し、生産性を高めるが、雇用人数を減らすことはない。
この提携が実際にカバーする範囲
この投資は、企業をパイロット段階を超えることを中心に構築されています。英語では、多くの企業が経営陣を感動させる小さなAIの概念実証を構築していますが、日常的な運用には導入されません。このパートナーシップは、そのギャップを埋めるように設計されています。
マイクロソフトの貢献は、リモートサポートではなく、技術スタッフを顧客組織に直接配置する「フロントデプロイドエンジニア」チームモデルに集中しています。EYのコンサルティングチームと組み合わせることで、AIを定着させるために必要な技術基盤と変化管理の専門知識を提供することを目的としています。
「エージェントAI」コンポーネントについて簡単に説明します。エージェントAIとは、単なるチャットボットの応答を超えて、ユーザーに代わって自律的に行動し、複数ステップのタスクを実行するシステムを指します。AIにメールの下書きを作成してもらうのではなく、受信トレイ全体の仕分け、フォローアップのスケジュール設定、緊急アイテムのフラグ付けを、各ステップで人間の介入なしに実行してもらうような違いです。
EYとマイクロソフトはこれまで数年にわたり協力してきました。過去の協力により、共同開発されたソリューションや業界共同賞が生み出されてきました。今回の新たなコミットメントは、プロジェクトレベルの協力から戦略的で数十億ドル規模の連携へと関係を大幅に昇格させるものです。
