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📚エージェントの身元と評価をNFTで証明する仕組み ✅概要 ERC8004 v1.0は、自律的に動くソフトウェアエージェント同士が、組織をまたいで安全に協力できるようにするための共通ルールです。 Ethereumを「調整役の基盤」として使い、エージェントの身元、評判、仕事の検証結果を改ざんできない形で記録します。 v0.4から大きく設計が変わり、実運用を踏まえた仕組みに進化しています。 ✅エージェントの身元管理(Identity Registry) エージェントの「誰なのか」を証明する仕組みが、独自形式からERC721(NFTの標準規格)に移行しました。 各エージェントは1つのNFTとして登録され、そのtokenURIにはJSON形式の登録情報が置かれます。 ここには通信方法(A2AやMCPなどのプロトコルの接続先)、公開鍵、対応する信頼モデルなどが書かれます。 これにより、エージェントのIDはウォレットで管理でき、NFTインフラと互換性を持つ形で「このアドレスのエージェントは誰か」を誰でも検証できるようになります。 ✅評判の仕組み(Reputation Registry) エージェントの仕事に対する評価は、オンチェーンに直接スコアとして保存されます。 評価を送る前に、クライアントはエージェントから署名付きの許可データを受け取ります。 これはEIP191(通常のウォレット署名方式)やERC1271(スマートコントラクトウォレット用署名方式)で検証され、なりすましやリプレイ攻撃(過去の署名を再利用する攻撃)を防ぎます。 スコアやタグ(分類ラベル)はスマートコントラクトから直接参照できるため、他のdAppが「このエージェントは信頼できるか」を自動で判断する材料として使えます。 ✅仕事の検証(Validation Registry) エージェントが出した結果が正しいかどうかを、第三者が検証するための仕組みです。 v1.0では、単一のハッシュではなく、URI(外部データへの参照)で証拠を提示し、同じ依頼に対して複数段階の検証結果を登録できるようになります。 例えば、簡易チェック、詳細検証、外部監査というように、段階的に信頼度を積み上げていく構造を取れます。 現在はTEE(Trusted Execution Environment、安全な実行環境)のコミュニティと仕様を詰めている段階です。 ✅セキュリティとガスコスト 実際のテストネット運用で見つかった攻撃手法に対応するため、署名検証やストレージ設計が強化されています。 その分、評価や検証の書き込みはガス代が増えますが、オンチェーンで直接使える信頼データになるというメリットがあります。L2ネットワーク上ではコストは大幅に下がります。 ✅v0.4からの移行 v1.0は後方互換性がなく、ストレージ構造が全面的に変更されました。 そのため、過去の登録情報や評判は一度すべてリセットされ、エージェントはNFTとして再登録し、評価システムは新しい署名方式に対応する必要があります。 今後は「名前空間付きアップグレード方式」により、データを消さずに仕様更新できる設計になっており、この大規模リセットは今回限りとされています。

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