
なぜ最初の持ち越しに成功したのか?それは、トレーディングキャリアで最も高価な勝利だったかもしれない。 契約取引を始めたばかりの頃、あるロングポジションが損切ラインを下回ったが、手放すのが惜しくてそのまま保持した。 その後、損切せず、さらに追加注文を重ねた。ところが市場が急転直下、結果として損失から利益へと転換した。 その利益を得たことで学んだのは「畏れ」ではなく、「運に頼る」ことだった。 それ以来、毎回取引でミスをしたとき、あの反転を思い出す。「もう少し待てば、市場は戻ってくる」。小さな損失は認めず、大きな損失には追加注文。損切はいつでも変更可能な数字に変わった。最初の数回は確かに持ちこたえ、自分は「主力の洗い替え」の法則を掴んだとさえ思っていた。しかし、ついに本物の一方通行相場に遭遇。価格は二度と戻ってこなかった。これまで十回の侥幸で得た利益は、すべて市場に返上することになった。 市場の最も危険な点は、時折誤った行動に報いることだ。持ち越して利益を得たからといって、判断が正しいわけではない。ただ、この誤りが即座に代償を伴わなかっただけだ。逆に、厳格に損切した後に価格が戻ったからといって、纪律が無意味だという証拠にはならない。 振り返りでは、最終的に利益が出たかどうかだけを見ればよいわけではない。次のように問うべきだ。「同じ行動を百回繰り返した場合、アカウントは生き残れるか?」 覚えておこう:損失を出した誤りは修正しやすいが、利益を出した誤りこそ、最も戒めにくい。市場があなたを一時的に見逃したのは、あなたの手法を認めたのではなく、ポジションをさらに大きくするのを待っているだけだ。

