
水素列車は、導入しただけでは脱炭素の成功とはいえない。ディーゼル列車を置き換え、燃料の製造から運行まで含めて排出量とコストを下げられるかが問われる。 ロンバルディア州のブレシア―イゼーオ―エードロ線で、水素列車の営業運転が2027年に始まる予定だ。対象は電化されていない路線で、ディーゼル列車の代替を目指す。 水素の製造方法も1つではない。エードロでは再生可能電力による水の電気分解、イゼーオではバイオメタンを使った製造と二酸化炭素の回収が計画されている。水素を使うという共通点だけで、環境性能を同一視することはできない。 プロジェクト全体の規模は約3億6,240万ユーロ(約652億3,200万円)。施設の整備に続き、営業運転で稼働率、燃料費、排出削減効果を実証する段階に入る。2027年の運行開始と、投資に見合う成果を数字で示せるかが次の課題だ。
