
「無罪になったから復職」ではない。心臓移植後に死亡した少年の診療記録をめぐり、停止されていた心臓外科医エマ・ベルゴンゾーニの職業上の活動が、ナポリの再審裁判所の判断で再開可能になった。 2025年12月23日、ナポリのモナルディ病院で2歳のドメニコ・カリエンド君に心臓移植が行われた。移植された心臓は、ボルツァーノから運ばれる際にドライアイスで損傷しており、ドメニコ君は2026年2月21日に死亡した。 ベルゴンゾーニ医師と、手術を担当したグイド・オッピド医師には、診療記録の内容をめぐる虚偽記載の疑いがあり、6月にベルゴンゾーニ医師には7カ月、オッピド医師には12カ月の職業停止が命じられていた。 今回、ナポリの再審裁判所はベルゴンゾーニ医師について、職業停止を取り消した。裁判所が否定したのは「有罪の疑い」そのものではなく、現時点で職業停止を続ける必要性だ。 さらに判決では、ベルゴンゾーニ医師が記録の変更に関与したとされる点について、個人的な責任を隠すためではなく、上位者の責任を隠すためだった可能性にも言及されている。だからこそ、今回の復職を「疑惑が晴れた」と読むのは早い。 実際、9月の鑑定では、ドメニコ君の心臓を新しい心臓の到着前に摘出したこと自体について、ベルゴンゾーニ医師らの処置に医学的な重大な問題はなかったとされた。一方、診療記録の虚偽記載をめぐる捜査は残っている。 ベルゴンゾーニ医師は復職できるが、事件そのものが終わったわけではない。オッピド医師の12カ月の職業停止は維持されており、最終的に裁判で何が認定されるかが残されている。

